知性大全 AI時代に不可欠な力

久しぶりにおすすめの書籍の話です。(最近は税務のビジネス書ばかりを読んでいたので、なかなか紹介できる本がありませんでした。)

AIを活用する方法や具体的な使い方などに関する書籍というのはたくさんありますが、そもそものAIとの向き合い方だったり、もっと根本的なところの心構えのような考え方についての書籍というのは、この書籍以外ではなかなか他にないのではないでしょうか?

AIの使い方を誤ると、大変危険な部分があるということについて警告を鳴らしている書籍でもあります。

すべてAIに丸投げすることによって、その時は一瞬楽になるが、丸投げすることにより人間が何も考えなくなることによって、その人間の考えるレベルがどんどん下がっていく。

そして最終的には何も考えられなくなってしまう。これを認知負債と言うそうです。

この書籍の中でも、この認知負債の危険性について述べられています。

学生のレポートなどでAIに丸投げすることによって、それっぽいものはできて、必要最低限の単位は取れるかもしれませんが、そのAIが書かれたレポートの内容について、ほとんど自分の頭の中には残ってないはずです。(確かこの書籍の中でも同じような話があり、確か30分や1時間後には、もうその書かれた内容をほとんど覚えていないという衝撃の研究結果があるという趣旨の話もあったかと思います。)

この学生のレポートの話については、我々社会人でも全く同じことが言えるかと思います。

AIに丸投げすることによって、一時的には業務が効率化した、時間が短縮したというところに目が行きがちですが、実はそうやって自分自身が考えたり悩んだりする、そしてそこからいろんなことを生み出すという作業がごっそり抜け落ちてしまっているように感じます。

少し前に、若い従業員を雇っている税理士事務所の先生方と話す機会がありましたが、皆さん口を揃えて言うのは、

「今の若い子はAIを駆使して、びっくりするぐらい速いスピードで作業ができるという良い部分もあるのだが、出てきた数字に対する疑問を何も持たない。異常値があっても、なんでこの数字になるのかというのを全然考えないで、出てきたものをそのまま税理士側に出してくる。本当に何も考えていないんだと思う。」

という話でした。

最初の方に話した認知負債の話。1週間、1ヶ月では気付かないかもしれませんが、3年後、5年後ぐらいには大きな差となってきます。

効率化や時間短縮を追い求めるということは必要なのかもしれませんが、「人間は考える葦(あし)である」という言葉にある通り、考える部分をAIに丸投げしてしまっては、もはや人間としての価値はないようにも感じます。

すべての物事においては、メリットとデメリットが必ずある。AIについても、このデメリットの部分危険性に着目したのがこの書籍です。

ぜひ皆さんにも読んでいただきたいと思います。

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この記事を書いた人

売上アップのパーソナルトレーナー税理士。個人商店や中小企業の経営問題について、傾聴力を駆使して問題解決をサポートする活動を行っている。
40代若手税理士ならではのフットワークの軽さと、丁寧で親切な対応は同年代の経営者に好評である。

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