税理士の主な仕事の一つに、決算申告業務があります。年の途中の取引が川上の工程だとすると、決算や確定申告業務は川下の最後の業務ということになります。
年の途中の取引ということであれば、例えば年の途中に大きな契約をしたということであれば、その契約の中に携わってくる司法書士の先生などについては、税理士側から見れば川上の工程で関わる専門家ということになり、
司法書士の先生から見れば税理士は川下の工程で関わる専門家という位置づけになります。
司法書士以外の事業の先生についても、基本的には年の途中で関わる専門家であり、また不動産仲介業者などについても、基本的には年の途中の関わりということになり、税理士が最も最後に携わる川下の業務を担当することになります。
まあ言ってみれば、良くも悪くも、川上で起きた取引やあらゆる出来事について、お金のことに関することについての問題は、最後に税理士に回ってくるということです。
私に限らず、世の中の税理士は年の途中の取引について、「なんでこんな取引をしたんだろう。もう少しこうしておけばこうなっていたのに・・・」というような取引を見かけます。
このような経験を少なからずとも経験しているので、タイトルにある通り、税理士というのは基本的には取引の入り口ではなくて、出口に重点を置いているように思います。
入り口の取引時点を軽視しているということではなくて、最終のこのまま時の経過があったときに、この取引全体についてどうなるだろうかということを考える傾向が強いということです。
相続で言えば、入り口の贈与時という取引時点だけではなくて、最後に相続が発生した時に、この贈与というのはどういう位置づけになるのだろうか?ということです。
世の中の節税商品について、一般的には問題ない商品であったとしても、結局のところは課税の繰り述べであるという商品が多いです。
初年度は税金は軽くなるかもしれないが、繰り述べ期間のトータルで考えると、合計税額が高くなったり、棚上げした税金を最後にまとめて支払うことになるなど、結局出口で困るというケースが、往々にしてあります。
そんなわけで、私を含めて、税理士は一般的に保守的な考えをしているという方が多いように、個人的には思います。
